2008-01-01から1年間の記事一覧
"Tom Shippey's J.R.R. Tolkien: Author of the Century and a look back at Tolkien criticism since 1982."by Michael D. C. Drout and Hilary Wynne プリントアウトして、じっくりと、舐めるように読んだ。タイトルを見ると、シッピー著 Author of the Ce…
空と海おちあうところ、 波かぐわしくなるところ、 夢うたがうな、リーピチープ、 もとめるものを見つけるは、 ひんがしのいやはての国。中つ国では海は西方に広がり、エルフと神々の国は西の最果てにあるので、いきおい西方の心理的価値が高いが、一方、ナ…
告知されていた発売予定日から数ヶ月遅れましたが、無事発売されました。本の大きさはThe Children of Hurin のハードカバーとほぼ同型で、厚さもほとんど同じくらいです。(総ページ数は320ページ。私の持っているホートンミフリン版「フーリンの子ら」…
レイトショーで観たのだが、入りはガラガラ。公開間もないゆえ、多少の混雑を予想していたのに拍子抜けした。原作シリーズでは前作「ライオンと魔女」よりも本作のほうが好きでもあり、映画としても前作より面白くなるのではという期待を持って観に行った。…
「さいごの戦い」つながりでもう一つ。先日、ホビットの冒険の映画化で監督候補であるデル・トロ監督の「パンズ・ラビリンス」のDVDが出た。私は日本版が出るのを待ちきれずにアメリカ版のDVDを取り寄せて見てしまったのですが、ラスト近くでパンがオフェリ…
辞書を引いていたら、ass in a lion's skin という表現を見つけた。虎の威を借る狐、という意味で使うらしい。「さいごの戦い」の偽アスランは、黙示録に書かれたこの世の終わりに出現するという偽預言者から来ているとは何かで読んだ覚えがあるが、英語にこ…
積読になっていたインクリングズ研究の新刊「The Company They Keep : C.S. Lewis And J.R.R. Tolkien As Writers in Community 」by Diana Pavlac Glyer を読み始めた。カーペンターの「インクリングズ」以降、30年の研究成果をぎっしり詰め込んでいる…
序文によれば、本書はシルマリル刊行30周年を記念して、現在は絶版になっている Rhona Beare のシルマリル論を復刊させるという企画から始まったものらしい 。Rhona Beare 氏といえば、グロールフィンデルが馬に乗るのに轡をつけているのはエルフの乗馬方…
Mythopoeic Society の機関誌、Mythlore の最新号を入手。以前に一時、会員だったこともあるのだが、更新手続きの送金が面倒で放置したまま、自然脱会の形になってしまっていた。(*)今回はたまたま最新号の目次がアップされているのを見て、興味をそそら…