2010-01-01から1年間の記事一覧

トールキンの魅力の一例

"the sense that the author knew more than he was telling, that behind his immediate story there was a coherent, consistent, deeply fascinating world of which he had no time [...] to speak." (Shippey) 著者は今語っていることの他にもより多く…

塔のある風景 エルフの三つの塔

「西境の先の塔山には、遠い遠い大昔のエルフの塔が三つ、今なお立っているのが望めた。それらははるけく月明に輝いた。一番高い塔が一番遠くにあり、緑の小山の上にぽつんと一つ立っていた。西四が一の庄のホビットたちによれば、その塔の頂きに立つと海が…

トールキン的な音楽(2)

前述のBratman氏のエッセイの中に、トールキンの好きな作曲家として、「魔弾の射手」のウェーバーの名前があがっていた。(情報元はトールキンへのインタビューで、ハモンド&スカル夫妻の Companion & Guide の Music の項に記載あり。) それで思い出した…

トールキン的な音楽

先日届いた Middle-earth Minstrel: Essays on Music in Tolkien を読む。最初にDavid Bratman 氏のエッセイから読み始める。エッセイの中心はトールキンにインスパイアされた曲や歌(メージャーどころでは、ヨハン・デ=メイやハワード・ショアからドナルド…