The Hobbit 再読

ホビットの冒険の映画公開も近づき、映画観る前に原作の記憶を新たにしておこうと思い、久方ぶりに読み始めた。
(本にメモしてあった記録によれば16年ぶりになる。)

原書で読むのはこれが二度目。以前読んだときに英文の意味がよくわからなかった難所(邦訳を確認すれば大抵は解決するが、なぜそういう訳になるのかわからない場合も多々ある)も、今回は躓かずに読めたりして、この間の英語力の多少の進歩が実感できてうれしかったりする。

しかし、あいかわらずよくわからないところもある。

一例をあげれば、トーリンが書いたビルボへの契約書の文。

all travelling expenses guaranteed in any event;
funeral expenses to be defrayed by us or our representatives,
if occasion arises and the matter is not otherwise arranged for.

この文の if occasion arises and the matter is not otherwise arranged for の部分に引っかかった。

邦訳を見てみると、

瀬田訳
「葬式の費用は、わたしたち一同あるいは代表の受けもつものとする。ただし、それをおこなうような事柄が、さけることのできない場合にかぎる。」

山本訳
「葬儀費用=われわれもしくはその代理人により負担のこと。事情に応じて臨機応変の処置とし、それ以外の場合はことさらに準備のなきこと。」

瀬田訳の「ただし、それをおこなうような事柄が、さけることのできない場合にかぎる。」と

山本訳の「事情に応じて臨機応変の処置とし、それ以外の場合はことさらに準備のなきこと。」

この二種類の訳、どちらを読んでも意味がよくわからない。そもそもこれは同じ内容を違う表現で語っているのかすら判断できなかった。

The Pocket Hobbit

The Pocket Hobbit