トールキン百科のうわさ

トールキン百科はテーマ別一覧と、寄稿者一覧ページはあるものの、どの人がどの項目を担当しているのかは、それぞれの項目記事を開いてみるまでわからないので、たとえばShippey教授の書いたものをまとめて読みたいと思った場合、この先生ならこのテーマかなと当たりをつけてページをめくってみるというやり方しかなく、これはちょっと使い勝手が悪い。だれがどの項目を担当しているのか、一望の下に見渡せるような、寄稿者別担当項目リストがまとめられていないもんかと思って探してみたら、執筆者別ではないものの、ほぼ理想に近い形でリストアップしてくれているページを発見。

しかも寄稿者によって担当した項目の数と項目の文字数の順位、著作がもっともよく引用されている著者の順位まで統計を出しているという念の入れようで、これはとても参考になった。

このTheOneRingNetの記事を読むと、TORN に投稿している常連ファンも事典の項目のいくつかをオファーされたそうで、彼らが担当したものは並みの学者が書いたものに引けをとらないばかりか、逆に学者が書いたものに赤が入ることが多かったというDrout先生のお墨付きもあり、トールキン学におけるマニアの底力を改めて感じさせられる。

その反面、うるさ方からの批判もいくつか発見。いずれも事典に寄稿している人たちの声。

David Bratman氏 は値段だけの価値なしと手厳しい。
http://groups.yahoo.com/group/mythsoc/message/17649

むむむ、こんな改悪も。。(Carl F. Hostetter氏)
http://groups.yahoo.com/group/mythsoc/message/17603

トーリケン?(Mike Foster氏)
http://groups.yahoo.com/group/mythsoc/message/17133

まあトールキン関係者はディティールに拘る(ニグる?)パーフェクショニストが多いから、その辺厳しくなるのは仕方ないのでしょうが、しかし、こういう欠陥があることを差し引いても、この百科、やはり凄い知識の結集だと思いますけどね。
(ところで百科のことを調べてるうちに上述のMythsoc というMythopoeic Soceity 関係者の集う
リストグループを偶然見つけたのだが、関連本情報や映画の話題、はてはゴシップめいたものまで興味深いトピックが多く、読み始めたら止まらなくなってしまった。)