映画「ライオンと魔女」鑑賞

ナルニア、初日に行って来ました。夜の回だったからか、子供の姿はほとんど見当たらず、観客の年齢層が高いのが目についた。

映画は原作の雰囲気をよく伝えていたと思う。映画向きに脚色された部分もさほど気にならず、見終わった後、LOTR映画のときのような、ビジュアル的興奮とは裏腹に映画独自の脚色に文句を言いたい気持ちに引き裂かれることもなく、とても満足した気分で劇場をあとにすることができた。

私は原作のアスランには実はあまり感情移入できなかったのだが、映画のアスランは男性的魅力(セクシーだという感想が多いらしいのも肯ける)と共にライオンという猫科動物特有の可愛らしさもあり、魔女との密談の後に一人しょぼんとした表情で佇む姿をルーシーが眺めているところではちょっと涙腺がゆるみました。

(以下、ネタバレ有り。原作未読のかたは注意してください)

「世のはじめからの魔法」と「世のはじまりより前からのもっと古い魔法」に関する説明はやはり難しいですね。クリスチャンではない観客にとって、この物語の一番の虚構性は、ナルニアという異世界の存在ではなく、「罪のない者が罪人のために犠牲になった死は振り出しに戻る」という魔法であるかもしれません。

とりあえず二作目の製作も決まったということで、このクオリティーでぜひ「さいごの戦い」まで作って欲しいものです。

いちおう記念として、ランプポストの下にルーシーが佇む絵とタムナスさんが描かれたマグカップを買ってきました。