that was, that is, that will ever be

We look towards to Numenor that was, and beyond to Elvenhome that is, and to that which is beyond Elvenhome and will ever be.

ファラミアがフロドたちにゴンドール人の食事前の儀式について説明するときの台詞。
関係代名詞節の単純な過去、現在、未来の簡潔な時制の中に、失われた過去の栄華と祖先への信仰、アマンとその地におわすヴァラール達への尊崇、そしてそれをも超えた永遠=エルへの信仰が表現されていて、なかば形骸化した儀式にせよ、ファラミアがThe Faithful 一党の精神的子孫であることがこの短い台詞に象徴されていて味わい深い。はじめて読む者にはこの場面のサムと同じく、何のことだかさっぱりわからないことをさらっと平気で書いている潔さにも感動すら覚えます(笑。