トールキンのインタビュー集（近刊）

Michael Martinez ”Understanding Middle Earth” という本を拾い読みしていていたところ、「ベルシエル妃の猫」に関する話題で、ファンの質問に答える形でトールキン自身のインタビューが引用されていた。このトールキン自身によるベルシエル妃に関する情報も興味深かったけれども、ここで引用されていたような貴重なインタビューが初出の雑誌に掲載されてそれっきりのまま、まだ他にもたくさんあるのかということが気になった。Martinez 氏によると、メジャーな商業誌による教授へのインタビューはぬるい質問ばかりだが、一部のファンマガジンなどが教授にしたインタビューには他では得られないような情報も含まれているようで、それらのインタビュー記事は古くからのファンが部数の少ない同人誌をコレクションする形で個人的に集められてはいるものの、それらを全て纏めた形で正式に出版されるあてがないだろうかと書いてあるのを読んで、たしかにそういう本が出てくれたら嬉しいなと思った。中つ国に関する事柄に疑問が出てきて、ファンの間で議論がされるときは、最終的には御大がどう考えていたかが「定説」を作るときの決め手になることが多く、教授自身によるコメントはたとえどんな些細なことでも知りたいっていうのがファンの願望だろう。

と思っていた矢先、来月に教授のインタビューを集めた本が発売されるらしい。
タイトルはJ.R.R. Tolkien : Interviews, Reminiscences, and Other Essays
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案内を読むと、トールキン自身が生涯に受けたインタビューは20数個あるということだが、本書で全て網羅されているのだろうか。
教授のインタビュー以外にもトールキンと直接交流のあった人たちによる回想などが多く収録される予定らしい。
編者の一人におなじみミスター・アンダーソン。これはちょっと期待したい本です。