ビルボは裏切り者か

ビルボのアーケンストーンの扱いに関して、動機はともあれ、あれは一種の裏切り行為ではないのかと思うむき(自分がそうでした。)はこちらの Drout 氏の文章がお薦め。

ドワーフ=トーリン的情念に感情移入し、ドワーフ的ハッピーエンドを無意識のうちに望みながら読んでいると、ビルボの理性的・論理的損得勘定の功績を見誤ることになる。ホビットの冒険は神話的エピックとブルジョワ的実際主義の二層構造を取っている云々。